台風12号、鹿児島に上陸 1時間に100ミリ、厳重警戒 最新情報と防災対策

台風12号の発生状況と上陸経路

2025年8月21日午前、台風12号

鹿児島県薩摩川内市付近で発生しました。

熱帯低気圧から急速に台風に変化し、

午後5時過ぎには鹿児島県日置市付近に

上陸しました。

中心気圧は1002ヘクトパスカル

最大風速は18メートル、最大瞬間風速は

25メートルを観測しました。

発生時点で九州に接近していた珍しい

ケースであり、上陸後も速度は遅く、

長時間の大雨と強風の影響が

予想されています。


九州南部の猛烈な降雨と

線状降水帯の危険

鹿児島県では1時間に100ミリ前後の猛烈な

雨が観測され、短時間で河川の水位が

急激に上昇しています。

低地や川沿いの住宅では浸水の危険が

非常に高い状況です。

気象庁奄美を除く鹿児島県で、

22日夕方にかけて線状降水帯が発生する

可能性が高いと警告しています。

線状降水帯は同じ地域に長時間雨を

降らせ、土砂災害や河川氾濫のリスクを

急速に高めるため、住民は警戒を

緩めることなく情報を

確認する必要があります。


現在の警報・注意報と避難の目安

午後9時時点で鹿屋市では大雨注意報

(土砂災害)が発令されています。

日置市では大雨警報(土砂災害)、

洪水警報、暴風警報、雷注意報、

波浪注意報が出されており、

22日午後6時まで継続する見込みです。

特に日置市では土砂災害や河川氾濫の

危険性が高く、避難場所や避難経路の

確認が不可欠です。

必要に応じて早めに避難行動を取り、

安全を確保することが重要です。


過去の豪雨災害から学ぶ防災の

重要性

過去の豪雨災害は、少量の雨でも甚大な

被害につながることを教えています。

愛知県岡崎市では2008年8月29日未明、

時間雨量146.5ミリの猛烈な雨が降り、

伊賀川流域で堤防決壊や内水氾濫が

発生しました。

過去に豪雨被害があった地域では、

今回の台風の雨量が過去の記録より

少なくても被害が発生する

可能性があります。そのため、

早めの防災行動と情報収集が大切です。


今後の台風進路と長時間大雨への

備え

台風12号は22日には熱帯低気圧

変わる見込みですが、動きが遅いため

大雨の影響は長時間続く

可能性があります。

九州南部だけでなく、四国や中国地方、

東北地方でも前線の影響で局地的な

豪雨が予想されます。

河川の水位や土砂災害警戒情報を

こまめに確認し、不要不急の外出は

避けることが重要です。

特に線状降水帯は局地的に猛烈な雨を

降らせるため、地域ごとの防災情報に

注意してください。


自宅や身の回りでできる防災対策

自宅周辺の排水溝や雨樋の掃除、

家の周囲の飛ばされやすい物の

固定を行いましょう。

非常食や飲料水、懐中電灯、携帯電話の

充電など、避難に必要な準備も早めに

整えることが大切です。

家族や近隣と連絡手段を確認し、

小さな子どもや高齢者がいる家庭では

避難判断を早めに行うことが安全に

つながります。

また、洪水時には車での移動は

危険なため、徒歩や自転車での

避難も検討してください。


最新情報の確認と冷静な

行動の重要性

台風や大雨の状況は刻一刻と変化します。

テレビやラジオ、自治体の防災情報を

こまめに確認し、不要不急の外出を

避けてください。

避難情報が発令された場合は迷わず

行動し、特に川沿いや土砂災害の

危険区域では安全第一の判断を

心がけることが重要です。

家族や近隣と連絡を取り合い、情報共有を

徹底することで被害を最小限に

抑えることができます。


結びに

台風12号は鹿児島県に上陸し、1時間に

100ミリという猛烈な雨を

もたらしました。

線状降水帯の発生により、災害の危険度は

急速に高まる恐れがあります。

過去の豪雨災害から学び、防災意識を

高めることが求められます。

最新の気象情報を確認し、土砂災害や

河川氾濫に備えて安全な行動を

心がけてください。

数日間は九州南部を中心に大雨が

続くため、厳重な警戒が必要です。

皆さまの安全を最優先に、冷静で迅速な

防災対応を行いましょう。